どんな点を工夫すればよい?

看護師が定時で上がるためには、いくつか工夫できるポイントがある。もちろん、どんなに工夫しても緊急入院などがあれば定時で上がることは難しいだろう。しかしそうした緊急事態が起こらなければ、それぞれが工夫しながら働くことによって、定時上りを目指すことは不可能ではないものだ。

1つ目に工夫したいポイントは、看護記録はこまめにまとめておくという点だ。多くの人は、仕事を終えてから患者さんの看護記録を記入するため、それが残業時間につながってしまう。シフトを終えてから看護記録を記入するのではなく、勤務時間中に時間を見つけて記録を付ける習慣をつけるとともに、そうした職場環境の構築を目指すことが、定時上りの実現につながるだろう。

2つ目に工夫したいポイントは、仕事の優先順位を見直すという点だ。看護師の日常業務は多く、患者さんのバイタルサインのチェックから検査出し、入院や家族対応、その準備や後片づけなど様々な作業がある。どれも重要な作業だが、優先順位をつけることによって仕事を効率的に進めやすくなるだろう。

優先順位の付け方は、まず時間的にフレキシブルにできないものを最優先事項とする。検査や手術、入院や処置などだ。次に優先順位が高いものは、必ず必要な作業だけれど時間が決まっていないもので、これは医師の処置アシスタントや家族対応、手術受けなどが挙げられる。

その次には、勤務時間内にするべきだけれど自身のタイミングでできるバイタルや環境整備などが来る。

これらを毎日のスケジュールを組みながら効率的にこなすことで、定時上がりの毎日を手に入れることが可能となるのではないだろうか。